全国鍍金工業組合連合会(ぜんとれん)

令和5年度全鍍連通常総会を開催しました  〜REPORT〜 (2023.6.1)
令和5年5月30日(火)機械振興会館(東京都港区)にて令和5年度全鍍連通常総会を開催致しました。今年度は、昨年度同様に会場開催に加えて「Zoom」を活用したリモート中継を行いました。

開催レポート
■ 苅宿会長挨拶

「日頃より全鍍連の活動に対して、温かいご支援ご協力を賜っておりますこと、大変感謝申し上げます。
さて、新型コロナウイルスも5月8日には季節性インフルエンザと同じ5類に移行されるなど、我々の生活もコロナ禍以前の日常に戻るかのように思われますが、このまま終息に向かうかはまったく見通しが立っておりません。第9波が訪れるかもしれません。しかし、このような中、本日の総会にご出席をいただきました皆様には、大変感謝を申し上げます。また、Zoomでご参加の方にも御礼を申し上げます。
昨年までは会合は規模を縮小しまして開催を続けましたが、本年はこのように大勢のご出席をいただいて開催できましたこと、これも組合員の皆様のお力添えがあればこそと、大変感謝を申し上げます。また経済面でも、ロシアのウクライナ侵攻によって原材料の高騰、電気・ガス等の値上げ、大変厳しい中、各社の企業努力で頑張っておられることにも敬意を表したいと思います。
コロナ禍の中、会議の形態も変化をし、オンライン会議もずいぶん多くなりました。オンライン会議では遠方の方も参加しやすい利点がありましたが、たまには対面での元気の確認ができる機会は良いものだと感じています。
まだまだ経済状況が厳しい中ではありますが、組合員が力を合わせて難局を乗り越え、頑張っていきたいと思っております。私は高等職業訓練校の校長を務めておりますが、生徒には「めっきというのは希少金属の薄膜技術であり、一生懸命に頑張れば決してなくなることのない産業だ」と教えています。この全国の組合員の皆様で力を合わせながら、頑張っていければと思っております。
最後になりますが、本日の総会におきまして慎重なご審議と円滑な進行をお願いして、挨拶に代えさせていただきます。」


■ 野村重之氏、清川肇氏が岸賞を受賞

 岸賞の表彰が行われました。大阪府鍍金工業組合理事長の野村重之氏は平成29年度での全国めっき技術コンクールの部門創設、また「電気めっきガイド」の大幅改訂への尽力に対して、福井県めっき工業組合理事長の清川肇氏は、環境委員長として昨今の環境規制の状況に合わせて刷新した新たな「優良環境認定制度」の制度設計の功績から、令和5年度岸賞表彰として苅宿会長より両名に対し表彰状が贈呈されました。

 野村氏「光栄な賞をいただきました。岸賞の由来である岸先生には「クロムめっき」の本でお世話になりました。岸先生がこの本を発行されたのは、昭和39年の東京オリンピックの年で、私が子供のころです。その時代の出版物で、クロムめっきの技術を体系づけられたことには大変驚きました。めっき浴から治具や排水、研磨、特性の分析方法など、1冊の中に今の時代でも通用する内容が掲載されています。このような偉大な先生から岸賞をいただけまして、めっき業界に身を投じてよかったと感じております。ありがとうございました。」

 清川氏「このような名誉な賞をいただき、誠にありがとうございます。環境委員には6年前に就任しまして、その半分の期間を制度発足に関わってまいりました。旧制度は、約30年前に設けられたもので、新たに更新する方も少なくなっておりました。新制度は、めっき会社が法律を守っていれば必ず取得できる制度です。毎年登録を行いますので、ぜひ取得を検討していただきたいと思います。」

■ 新会長に神谷 篤氏

「任期満了に伴う役員候補者選考委員の改選について」が審議され、役員候補者選考委員長の森脇氏から選考経過の説明が行われ、神谷 篤新会長・各副会長・専務理事及び常任理事が満場の拍手により承認されました。

■ 神谷新会長挨拶

「歴史ある全鍍連の会長に推薦、承認をいただきました。誠にありがとうございます。昨今ではコロナや戦争といった、様々なことが私どもを襲ってまいります。ただ世の常で、先のことを読めた方はおりませんし、これまでのことも諸先輩方は乗り越えられてきました。私どもも新しいスタートを切るにあたり、皆様のご協力をいただきまして、業界のため頑張って務めて参ります。今まで変わらないご支援ご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。」

■ 退任役員表彰等

 会長並びに退任理事および退任監事に対し、神谷新会長から感謝状を贈呈しました。また常任顧問理事、顧問、顧問理事、相談役及び評議員の委嘱を行いました。

■ その後懇親会が開催されました。

 総会後、同会館6階6−65・66・67号室にて懇親会が開催されました。懇親会は宍戸総務副委員長の司会進行により進められ、冒頭に神谷会長の挨拶の後、全鍍連「岸賞」受賞者及び、春の叙勲・褒章受章者が披露され、盛大な拍手が贈られました。
 また経済産業省より製造産業局審議官の恒藤 晃様、厚生労働省より人材開発統括官付能力評価担当参事官室の安達 佳弘様をはじめ、ご来賓の皆様よりご挨拶を頂きました。
 懇親会には全鍍連関係者・ご来賓等約140名が出席し、一同親睦を深めました。



苅宿会長挨拶


会場の様子


議案進行


岸賞受賞


森脇役員選考委員長


会長交代


神谷新会長


懇親会の様子
経済産業省 恒藤審議官
厚生労働省 安達参事官
全国中央会 及川常務理事
日刊工業新聞社 大橋専務取締役
日本表面処理機材工業会 後藤会長

開催報告(概要)
開催日 : 令和5年5月30日(火曜日)
開催場所: 機械振興会館6D-1・2・3(東京都港区)

その他
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