全国鍍金工業組合連合会(ぜんとれん)

会長 令和元年度通常総会にて、森脇前会長の後を受け第31代会長に選任いただきました、山田でございます。

長い歴史と輝かしい伝統をもつ全鍍連の会長職を務めさせていただくこと大変光栄なことでありますが、時代が移り変わる只中で舵操りを行うということに、責任の重さを痛感しております。

「令和」の典拠は、当時大宰府政庁長官であった大伴旅人の邸宅で催された「梅花の宴」の序文だそうです。「不幸な時代を越え『好い和』という穏やかな時代になって欲しい」という願いが込められていると言われています。 期せずして、大宰府は私の地元であり、菅原道真公がお祀りされています。道真公が天皇家に誠心(まことごころ)を捧げられた忠臣であったことは有名な話であり、改元の年に会長職をいただくことに浅からぬ縁を感じています。 業界の諸先輩方をはじめ、理事・監事の皆様方、また事務局職員の皆様の協力を得て全力を尽くす決意でおりますので、会員及び賛助会員の皆様からもご支援をいただけますよう心からお願い申し上げます。

業界には環境問題をはじめ、様々な課題が横たわっておりますが、人口減少に伴う人材不足、経営者の高齢化による事業承継問題が深刻化しております。
全鍍連におきましても、平成20年には1,721社もあった事業者が、昨年度にはついに1,300社を下回りました。建設業などと比較すると廃業率は著しく低いのですが、団塊の世代が75歳に達する2025年までには、更なる事業者の減少が懸念されます。
IMFによると、日本の生産性は先進国39カ国のうち23位です。それでもGDP総額が2位でいられたのは人口が他国より多かったためです。
このような状況下で、今、めっき業が本当に見直さなければいけないのは、働き方ではなく、本質的な中長期的成長の中身ではないでしょうか。労働時間の延長の結果ようやく実現できる成長ではなく、従業員と事業主双方にとって豊かで持続可能な成長を実現する方法を、本気で考える時期に直面していると思います。

そのため、これから先は、小規模事業者の事業継承や経営強化を支援できる新たなアイデアやシステムの構築が不可欠だと考えます。 情報・技術・国際化・マーケティング等に関する新たな知識やアイデアが必要となり、青年部(若い力)の時代に沿った発想やエネルギーが欠かせません。先輩経営者の青年部へのニーズと青年部の能力向上が合致して、初めて達成されると感じます。 しかし、自社内で若手や後継者を育てようと考えても、どうしても内部の仕事だけに偏ってしまう傾向があります。現場の作業をこなすメンバーとして一人前に育てるのではなく、10年、20年先に向けて解決すべき経営課題に取り組んで、会社を将来も存続・発展させるスキルを身に付けさせることが必要です。他社の経営者を見習うとか、外の風にあてることが重要だと思います。

グループ化(組合)の強みは、何よりも知識やメンタル面が大きいと思います。経営者や後継者の悩みも共有できます。その意味でも、先輩経営者との意見交換会や青年部交流会は、非常によい事業だと感じています。 そこで、これをよりカスタマイズし、企業属性の異なる経営者が同じテーブルにつき、「ななめの人間関係」と「本音の対話」ができる“語り場”の機会を増やしたり、事業分野別の「学習交流会」などの新設も検討しつつ、若手経営者のキャリア形成支援策をより充実していければと考えます。同じ志や悩みを持った組合員が集まる場を増やすことで刺激や学びが多くなり、組合員同士によるビジネスの相乗効果が得られます。また、企業間の垣根を越えて先輩経営者が支援や応援する体制が更に充実することは、経験の浅い若手経営者にとって、経営課題のヒントや注力すべきことを整理する貴重な機会となります。

めっきは、特定ものづくり技術分野の一つであり、我が国製造業の国際競争力の強化や新たな事業の創出に今後も欠かせない技術です。決して衰退させてはいけない事業分野です。 「共助」の精神で組合員全体の経営強化を図り、取引先や地域からも認められ発展していける組合連合会にしていきましょう。

末筆になりましたが、会員各位の益々のご清祥とご発展をお祈り申し上げまして、就任のご挨拶とさせていただきます。

全国鍍金工業組合連合会

会 長 山田 登三雄


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