中国表面処理工業組合は、岡山県鍍金工業組合、広島県鍍金工業組合、山口県鍍金工業組合、山陰地区鍍金工業組合の4組合を統合し、平成25年4月に設立された。
岡山県鍍金工業組合
昭和23年、岡山県鍍金工業協同組合を設立し、割当資材や共同購入資材の組合員への配給を行ったが、運営難等により、昭和24年に工業協同組合を解散した。その後、昭和40年2月、任意団体ではあるが、岡山県メッキ工業会の発会式が行われた。一方、同じ昭和41年9月、協同組合岡山県プレス・金型・めっき工業会が設立された。このうち、めっき事業については、岡山県めっき工業会として活動した。全鍍連組織強化のため、全国各都道府県単位の組合を工業組合組織とする方針により、昭和47年10月、岡山県鍍金工業組合が設立され、工業組合発足の一つの目的として、公害防止管理者の認定講習の委託が全鍍連に対して許可された。
広島県鍍金工業組合
昭和25年7月、協同組合の設立の動きが高まり、広島県鍍金工業協同組合を設立した。
主に配給物資の申請、金融事業が目的であったが、運営難等により、以降、親睦を旨とした例会を行うようになり、今日の業界の結束の基礎となった。その後、全鍍連組織の強化のため、全国各都道府県単位の組合を工業組合組織とするため、昭和48年1月、広島県鍍金工業組合が設立された。工業組合発足の一つの目的として、公害防止管理者の認定講習の委託が全鍍連に対し認可され、それを受けて広島県において講習会を実施している。また、人材育成、技能の継承を目的に、広島県職能開発協会の技能検定 電気めっき作業実技試験の全面支援、実技講習会を開催している。
山口県鍍金工業組合
県下全域、特に瀬戸内海沿岸都市に電気めっき企業が散在していたが、何とかして共同団体を結成し、秩序と統制ある企業活動をしようではないかと協議検討がなされてきた。そこで、発起人会を組織し、昭和36年12月に初会合を行った後、昭和37年1月、山口県鍍金工業協会を設立した。その後、昭和43年4月に、山口県鍍金工業組合に改組した。当時の組合活動は、共同購買事業、教育情報等で、以降、水質汚濁防止法に関する研修会の実施や公害防止管理者、同代理者の再教育訓練事業をはじめ、県産業技術センターの支援により、技術講習会や各社への巡回指導等が行われた。
山陰地区鍍金工業組合
山陰地区鍍金工業組合は、昭和50年5月、鳥取・島根両県の地区で設立された後、昭和55年5月、山陰地区鍍金工業組合に法人化した。
組合結成当初は、技能検定実技の設備はなかったが、昭和56年に鳥取県工業試験場に技能検定実技試験の出来る設備一式を設置されたことにより、いつでも技能検定実技試験が実施できるようになった。まためっき技術研修会において、例えば、欧州の電気・電子製品及び自動車への「ROHS指令」「ELV指令」による六価クロム・鉛などの有害物質を使用しない環境に配慮した技術の移行に伴い、係る課題に関するめっき研修会を開催してきた。
中国表面処理工業組合の設立へ
平成25年4月、岡山県鍍金工業組合、広島県鍍金工業組合、山口県鍍金工業組合、山陰地区鍍金工業組合の4組合を統合し
中国表面処理工業組合としてスタートした。
○役員数:理事長1名 副理事長3名 理事5名 監事2名 合計12名
○事 業:
(1)電気めっき業及び陽極酸化処理業を主とする表面処理業に関する指導及び教育
@人材育成事業
・ 電気めっき技能検定事前講習会(実技・学科)及び実技試験支援
・ 全鍍連 全国めっき技術コンクールへの参加
Aめっき技術に関する講演会・研究会の実施
(2)環境保全に関する指導及び教育
・ 電気めっき事業所の環境対策現地指導の実施
・ 環境保全に関する講演会・研究会の実施
(3)電気めっき業及び陽極酸化処理業を主とする表面処理業に関する情報又は資料の収集及び提供
・ 電子メールの活用による情報の活発化と伝達力の充実
(4)その他
・ 全鍍連事業への積極的参加及び協力(理事及び委員派遣、ブロック会議参加)
・ 委員会活動の推進(環境委員会、技術委員会)
・ 青年部の活性化による後継者育成
○青年部:中青会 会員数17社